キャンパスライフ

ハラスメントに対する取り組み 2 ハラスメントの種類

ハラスメントの種類

区分 ハラスメント 定義
1 セクシュアル・ハラスメント 相手の意に反する性的な言動により、相手に不快感を与え、又は教育・研究・職場環境を悪化させること。
2 アカデミック・ハラスメント 教育・研究上の地位や人間関係などの優位性を背景に、適正な範囲を超えて、相手に身体的・精神的苦痛を与え、又は教育・研究環境を悪化させること。
3 パワー・ハラスメント 職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、適正な範囲を超えて、相手に身体的・精神的苦痛を与え、又は職場環境を悪化させること。
4 その他ハラスメント 1~3以外で、相手に身体的・精神的苦痛を与え、又は教育・研究・職場環境を悪化させること。
1. セクシュアル・ハラスメント
型 内容 具体例
対価型 相手に対して優越的な地位を利用して性的な要求や誘いなどを行い、その服従又は拒否と引き替えに何らかの利益もしくは不利益を与える行為 教員が指導関係にある学生に、逆らったら指導上の不利益を受けるのではないかと困惑するような状況下で、性的な誘いかけをする。
教員が、「○○さんは自分の好みだから、特別にレポートの〆切を延長してあげる」などと発言する。
教員が学生に誘いを断られたことの腹いせに、成績を認定しなかったり、評価を下げたり、就職先への推薦文を書かないなどする。
教員が学生に誘いを断られたことの腹いせに理由なく論文の書き直しを何度も命じる。
教員が学生に誘いを断られたことの腹いせに研究室内で指導を行わず仲間外れにする。
上司や教員が、部下や指導学生との学会旅行や出張中に、部屋に呼び出す。
環境型 教育・研究・就業の場での性的言動によって、他の人の就学・就労環境を悪化させる行為 相手の身体を上から下までじろじろ眺めたり、目で追ったりする。
相手の身体の一部(肩、背中、腰、頬、髪等)に日常的に触れる。
職場や教室で、不快感をもよおすような性的な話題を頻繁に持ち出す。
相手が返答に窮するような性的又は下品な冗談を言う。
研究室や職場にポルノ写真、わいせつ図画を貼るなど煽情的な雰囲気をつくる。
卑わいな絵画や映像、文章等を強引に見せる。

《防止に向けた基本的な行動・考え方》

  • 性に関する言動に対する受け止め方には個人間や男女間、その人物の立場等により差があり、セクシュアル・ハラスメントに当たるか否かについては、それを受けた当人の判断が重要である。
  • この程度のことは相手も許容するだろうという勝手な憶測をしてはならない。
  • 相手との良好な人間関係ができていると勝手な思い込みをしてはならない。
2. アカデミック・ハラスメント
種類 具体例
粗野な行動や暴力 教員や大学院生(以下「院生」という。)が指導の際、学生の理解が悪いと、ごみ箱を蹴飛ばしたり、物を投げつけたりする。
教員や院生がレポートの紙で学生の頭をたたく。
不適切な言葉を用いた
注意・誹謗中傷
教員や院生が「こんなこともできないなんて馬鹿か」「お前は小学生以下のレベルだ」など学生の能力や人格を否定するような発言を繰り返す。
教員が職員に対して、ことある毎に「職員だから頭が悪い」「職員は教員に逆らうな」などと発言する。
必要な範囲を超える
指導、執拗な指導
教員や院生が学生に対して長時間にわたって、説教をする。
教員が学生に対して、必要以上に論文の書き直しをさせる。
教員が学生に対して、必要性が少ないのに早朝、深夜、休日に登校を強要したり、個人の携帯電話に頻繁に指導のメールを送ったりする。
教員や院生が学生に「研究者ならこの英語の専門書を一晩で読んでこい」等、常識的に達成不可能なレベルの課題を与える。
指導の拒否、無視、隔離 教員や院生が指導を求めてきた学生を好き嫌いによって異なる取り扱いをし、嫌いな学生に対して理由なく指導をしようとしない。
実績の横取り ベテラン教員が若手研究者に研究・実験の共同研究者に自分の名前を加えるように強要する。
プライバシーの侵害、
公私混同
教員が学生に対し、教育・研究と無関係な雑用や引っ越しの手伝い等の私用を強要する。
教員や院生が学生の車をタクシー代わりにして移動する。

《防止に向けた基本的な行動・考え方》

  • ​指導教員が指導を受ける者に、当人の教育・研究上必要のない用務や、教員の私的な用務を行うよう、要求しない。また、この場合、指導を受ける者がこの要求に応じないときに、報復的な差別的行為を行ったり、不適切な指導や評価をしない。
  • 正当な理由なく、研究のために必要な文献、図書、資料、機器類等の使用を制限したり、廃棄したりして研究活動を妨げない。
3. パワー・ハラスメント
具体例
  • 上司が、正当な理由なく、特定の人に重要な仕事を割り振らない。
  • 上司が、経験や知識を無視した過大または複雑な仕事を割り振り、早急な実現を求め、実現できなかったり、不十分な点があると繰り返し非難したり、「無能」、「ばか」、「やめてしまえ」、「女だからだめだ」、「男のくせにだらしない」など、人格を侵害するような発言をする。
  • 上司が、職務遂行上の失敗やミスを繰り返し追及したり、人前で大声で叱責したりする。
  • 会話をせず、挨拶も無視する。周囲に「○○の手伝いはするな」と述べるなど人間関係からの切り離しを行う(部下が他の同僚を取り込んで上司を無視する場合なども含む。)
  • 部下が自分にパソコンのスキルがあるのをいいことに上司に『パソコンも使いこなせないんですか』と悪口を言って侮辱する。

《防止に向けた基本的な行動・考え方》

  • ​指導的立場にある者が指導を受ける者に対して、失敗やミスを過度に追及したり、必要以上に人前で大声で叱責したりしない。
  • 指導の名のもとに、感情的な言動や憂さ晴らしの言動を行わないこと。また同時に、自分の過去の経験を基準にして安易に判断しない。
  • 部下が職場の人間関係や専門知識の優越性を背景に上司に嫌がらせする場合、学生が結託し、教員に対して嫌がらせを行う場合もパワー・ハラスメントになり得ることを理解する。
4. その他ハラスメントの例
種類 具体例
妊娠・出産・介護等を理由とする
ハラスメント
上司が妊娠・出産・介護を理由として、雑用しか仕事を与えない。
妊娠・出産・育児休業・介護休業に入る職員に「○○さんのせいで、仕事の負担が大きくなった」「退職したほうが良いのではないか」などと発言する。
性別・年齢・出身等による差別、誹謗中傷 職員や学生が、性別、年齢、出身、国籍、民族、人種、心身の障害及び傷病、容姿、性格等についての侮蔑的な発言をする。
職員や学生が、SNSなどのウェブ上のコミュニティにおいて、特定の個人の人格を傷つける誹謗中傷を書きこむ。