叡啓で学ぶ

叡啓で学ぶ教員紹介

笠島 めぐみ(カサジマ メグミ)

講師
博士(医学)
研究室:315 å·å®¤
E-mail:kasajima@eikei.ac.jp
オフィスアワー:電子メールかTeamsでご連絡ください
研究内容:https://researchmap.jp/kasajimamegumi

プロフィール

大学卒業後、銀行本部勤務、米国ロチェスター大学研究助手、東京大学特任研究員、国際医療福祉大学助教を経て、2024年より現職。

担当分野

健康政策、数理モデル

担当講義

Data Visualization/データ可視化法

Practical Data Science/データサイエンス実践論

メッセージ

健康とは、個々の幸福や生活の質を向上させる大切な要素であると同時に、社会・経済・環境などの側面から、社会においても重要な役割を果たしています。健康に関する包括的なアプローチを通じて、社会的公正や環境の持続可能性も考慮しながら、より公平で効果的な社会システムデザインを皆さんと共に考え、取り組んでいけたらと思っています。

研究に関する自己PR

人々がより健康に暮らせる持続的な社会づくりを目指して研究をしています。シミュレーション技術を活用して、健康と健康を決定する様々な要因との関連を理解し、健康増進や社会健康格差の縮小に向けた政策提言を行っています。

研究テーマ

  • 健康変遷マイクロシミュレーション
  • 数理モデル
  • 確率微分方程式
  • 社会健康格差
  • 健康増進
  • 疾病予防
  • 医療経済学
  • 社会保障費用推計

研究の特徴・内容

高齢者の健康向上と寿命の延伸は、世界的に進行している国際現象であり、特に日本は世界に類を見ない水準の高齢化に直面しています。そのため、社会保障制度の持続可能性確保は喫緊の課題となっています。そこで、高齢者の健康状態や介護ニーズを事前に予測できれば、将来の社会保障制度の安定化に貢献できると考え、将来の医療費・介護費の推計を行う健康変遷マイクロシミュレーションを開発しました。

また、認知症と虚弱(高齢者に見られる心身が疲れやすく弱った状態)の増加による社会負担の増加も懸念されています。私の健康変遷モデルの推計では、学歴の向上と健康状態の改善により、認知症の発症年齢が遅れ、懸念されるような患者数の増加は見られないと予測されました。しかしながら、同時に社会健康格差の拡大による医療費・介護費負担の偏りも明らかになりました。

このようにシミュレーション技術は社会保障政策に役立てることができます。健康は、社会全体にとって重要な要素です。社会的公正や環境の持続可能性も考慮しながら、より公平で効果的な社会システムデザインを皆さんと共に考え、取り組んでいきたいと思っています。

論文リスト

  • Kasajima, M., Eggleston, K., Kusaka, S., Matsui, H., Tanaka, T., Son, B.K., Iijima, K., Goda, K., Kitsuregawa, M., Bhattacharya, J., and Hashimoto, H., (2022). Projecting prevalence of frailty and dementia and the economic cost of care in Japan from 2016 to 2043: a microsimulation modelling study. The Lancet Public Health, 7(5), e458-e468. 
  • Kasajima, M., Hashimoto, H., Suen, S.C., Chen, B., Jalal, H., Eggleston, K. and Bhattacharya, J., (2021). Future projection of the health and functional status of older people in Japan: A multistate transition microsimulation model with repeated cross‐sectional data. Health Economics, 30, 30-51. 
  • Kasajima, M. and Hashimoto, H., (2020). Social policies and change in education-related disparities in mortality in Japan, 2000–2010. SSM-Population Health, 12, p.100692, 1-10.

  • Yoo, B.K., Kasajima, M., Phelps, C.E., Fiscella, K., Bennett, N.M. and Szilagyi, P.G., (2011). Influenza vaccine supply and racial/ethnic disparities in vaccination among the elderly. American Journal of Preventive Medicine, 40(1), 1-10.

  • Yoo, B.K., Kasajima, M. and Bhattacharya, J., (2010). Public avoidance and the epidemiology of novel H1N1 influenza A (No. w15752). National Bureau of Economic Research, 1-39.

キーワード

シミュレーション、数理モデル、社会健康格差、健康増進、疾病予防、認知症、医療経済学

 

関連するSDGs項目
  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
  • 働き買いも経済成長も
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けらえるまちづくりを